2014年08月25日
能登島旅行
週末、毎年恒例の能登島旅行へ行ってきました。
アウトドア倶楽部 nature のイベントで、能登島に棲みついた野生のイルカを、カヤックを漕いで見に行くという企画から始まりました。
30年近く前にこの島の存在を知ったのですが、当時は能登島大橋が有料でした。
とても素朴な島の存在に驚いたのですが、キャンプをしていると地元の親父さんがシュノーケルと網を持って海へ入り、小一時間でそれを満タンにして上がってきたのを見て、海無し県に住む仲間全員硬直するくらいびっくりし、以来ずっとこの島は第二の故郷という感じでした。
当時は携帯の電波が届かず、そのうちに風向きによって届くようになり、今では通話は不自由ない程度までになっています。
コンビニもできましたが、島の素朴さは相変わらず。ずっとこのままでいて欲しいと願っています。
さて、例年は祖母ヶ浦荘という民宿がお気に入り、二泊する時は必ず一泊はそこを利用、一泊だけの時も大抵はそこなのですが、何年か前に能登島大橋を渡って直ぐの所にある「食堂みず」の系列に民宿があると知り、一度は利用してみようと思っていました。


500円の日替わり定食は、おかずだけ配膳され、ご飯・味噌汁・小鉢3品は自分でよそってくるシステム。ご飯はどれだけ山盛りにしても構わないのだけれど、おかわりをすると100円なので、皆さん仏様直前の盛り具合になるようです。
その系列ということで、コスパは間違いなしと踏みました。
当時は3,500円だったのですが、その後の値上げで4,200円、今年の春先にまた値上げがあり5,000円、夕食にカニを付けると6,000円です。
値上がりしたとはいえ、なかなかのお値段です。
予約をする際、カニを付けてくれと言ったら、「大丈夫かい!?食べきれないよ!?」と言われました。

夕食

朝食
先だっての台風で漁場が荒れてしまい、地元の漁師さんが魚が口に入らないと嘆くほど、不漁が続いているそうですが、それでもこのボリュームだったので、本気モードの時にはどうなっていたかと、内心ほっとしました。
この他に、焼き魚が後から出てきました。

能登島といえばこれも恒例の温泉玉子作り。無料の足湯施設に併設されていて、自由に作ることができます。
年々廃れ感が出てきているのですが、とても美味しく出来上がります。
ちなみに、今回気が付いたのですが、この温泉はしょっぱいお湯。通りで塩を付けなくても結構美味しくいただけたわけです。
島内での恒例を一通り済ませたあとは、一路珠洲市へと向かいます。
今回は世界農業遺産に登録されている千枚田の観光、その少し先にある塩田の見学、そして七輪工場の見学と気に入った物があれば買い求めてというスケジュール… だったのですが、時間が足りず七輪は次回のお楽しみに。

千枚田は素晴らしかったのですが、7月に新潟・星峠の棚田を見た直後だったので、迫力という点ではちょっと物足りなく感じました。
そこから塩田へと海岸線を走ります。
GWにキャンプをし、すっかり気に入ってしまった笹川流れに似た風景と、同じくらい綺麗な海。
笹川流れにも塩田があったので何れ劣らず綺麗、キャンプ場が有ったら距離が幾分近い珠洲との選択で大いに迷ったことでしょう。

途中、適した場所を見つけ、海へと降りていきました。
今回珠洲を訪れた最大の目的海水汲みです。
塩田があると聞けば、その海で海水を汲んでいき、塩を作ってみたくなるのは道理です(笑)
灯油ポンプを持って行き、海に入ってシュポシュポとタンクに移せば… 能登島周辺の七尾湾の穏やかさが頭にあったので計算外、両手でバットを持ち、流されそうになったサンダルを踏みつけ、時折くる大きい波に翻弄され、往生しながら汲み上げたポリタンク2本!

そこから数百メートルのところに塩田
この日は天候の悪化が見込まれていたため作業は中止、施設見学だけとなりましたが、細かく説明してくださったので、充分楽しむことができました。

奥の窯で煮て不純物やアクを取り除くこと二回
最後は手前の窯で煮詰めます。水が茶色いのですが、これが天然のニガリ、瓶に入れると琥珀色をしています。

煮詰めた海水を濾過、一ヶ月ほどかけて塩とニガリに分離。

綺麗な色です。
ペロっとなめさせてくれましたが、味わったことがないような苦み、豆腐作りの為に購入した無色透明な物とは大違い、苦さの質自体が違う感じがしました。
時間と手間が掛かる作業なので、心が折れた時のために、お塩150gとニガリ500ccを購入しました。
お塩はそこそこ良いお値段なので料理でバンバン使うという訳にはいきませんが、ニガリの方は豆腐が200丁くらい作れる勘定です。そのうちに大豆から豆乳を作り、このニガリを使って格別な豆腐を作ってみたい(できればnatureのオフ会で)と、連れのかえでが張り切っています。
お豆腐好きの皆さん、一緒に如何ですか?(笑)
夕まずめでの釣りは不調、子ども達が集団で素潜りをしていたので、桟橋での根魚狙いなどひとたまりもありません。
夕食をたらふく食べて大満足。宿のおばちゃんに何度かフラれてういると冗談交じりで話したら、それは可哀想な事をしたと、全員に能登名物魚の糠漬け(いただいたのはカワハギ)を5匹、大盤振る舞いしてくれました。
リーズナブルな千壽荘、行かれる際はポリタンクをお忘れなく。おばちゃん自慢のアルカリ炭酸水素イオン水がいただけます。
http://www.notojima.org/inn/4685.html
本当は教えたくない落ち着ける民宿、隅から隅まで漁村の民宿!という感じの料理、舟盛り付きで8,400円というリーズナブルな料金だった祖母ヶ浦荘さん。いつもブログをご覧になってくださっている皆さまに紹介できればと思い、現在の価格を確認するためホームページを見に行ったのですが閉鎖していました。
昨年伺ったときおばちゃんが、ちょっと体調を崩しているので民宿をやめようかなんておっしゃっていたのですが、お嬢さんが電話に出られてお亡くなりになったとのことでした。
優しい雰囲気の民宿で、口数は少ないけれど穏やかな漁師の親父さん、料理上手で気さくなおばちゃん、本当に言い宿だったのでとても残念です。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
話しを戻してまして
気楽な仲間の集まりなので、楽しい話に花が咲いたようですが、早朝からの運転で疲れてうつらうつら、肝心な所を聞き逃してばかりでしたがそれも一興。楽しい夜はあっという間に更けていきました。
一夜明け、朝まずめをすっかり過ぎた頃、二箇所ほどハシゴしての釣り。
僅かな時間でしたが昨年に引き続きメバルを釣り上げ上機嫌な仲間。
来年はきちんと対象魚を決め、タックルを充実させて笑いが止まらないくらい釣る!
あとは帰路につきながら、恒例の食いしんぼ道中。

能登食祭館のグーくらいある岩牡蠣(900円)
富山ブラックは大泉洋ほか豚一家が訪れた本店が、駐車場事情で行けなかったので昨年に引き続き支店で。しかも写真も取り忘れてしまったのですが、変わらない味を堪能してきました。
美味いか不味いかと聞かれれば返答に困るのですが、時折無性に食べたくなる味です。
アウトドア倶楽部 nature のイベントで、能登島に棲みついた野生のイルカを、カヤックを漕いで見に行くという企画から始まりました。
30年近く前にこの島の存在を知ったのですが、当時は能登島大橋が有料でした。
とても素朴な島の存在に驚いたのですが、キャンプをしていると地元の親父さんがシュノーケルと網を持って海へ入り、小一時間でそれを満タンにして上がってきたのを見て、海無し県に住む仲間全員硬直するくらいびっくりし、以来ずっとこの島は第二の故郷という感じでした。
当時は携帯の電波が届かず、そのうちに風向きによって届くようになり、今では通話は不自由ない程度までになっています。
コンビニもできましたが、島の素朴さは相変わらず。ずっとこのままでいて欲しいと願っています。
さて、例年は祖母ヶ浦荘という民宿がお気に入り、二泊する時は必ず一泊はそこを利用、一泊だけの時も大抵はそこなのですが、何年か前に能登島大橋を渡って直ぐの所にある「食堂みず」の系列に民宿があると知り、一度は利用してみようと思っていました。


500円の日替わり定食は、おかずだけ配膳され、ご飯・味噌汁・小鉢3品は自分でよそってくるシステム。ご飯はどれだけ山盛りにしても構わないのだけれど、おかわりをすると100円なので、皆さん仏様直前の盛り具合になるようです。
その系列ということで、コスパは間違いなしと踏みました。
当時は3,500円だったのですが、その後の値上げで4,200円、今年の春先にまた値上げがあり5,000円、夕食にカニを付けると6,000円です。
値上がりしたとはいえ、なかなかのお値段です。
予約をする際、カニを付けてくれと言ったら、「大丈夫かい!?食べきれないよ!?」と言われました。

夕食

朝食
先だっての台風で漁場が荒れてしまい、地元の漁師さんが魚が口に入らないと嘆くほど、不漁が続いているそうですが、それでもこのボリュームだったので、本気モードの時にはどうなっていたかと、内心ほっとしました。
この他に、焼き魚が後から出てきました。

能登島といえばこれも恒例の温泉玉子作り。無料の足湯施設に併設されていて、自由に作ることができます。
年々廃れ感が出てきているのですが、とても美味しく出来上がります。
ちなみに、今回気が付いたのですが、この温泉はしょっぱいお湯。通りで塩を付けなくても結構美味しくいただけたわけです。
島内での恒例を一通り済ませたあとは、一路珠洲市へと向かいます。
今回は世界農業遺産に登録されている千枚田の観光、その少し先にある塩田の見学、そして七輪工場の見学と気に入った物があれば買い求めてというスケジュール… だったのですが、時間が足りず七輪は次回のお楽しみに。

千枚田は素晴らしかったのですが、7月に新潟・星峠の棚田を見た直後だったので、迫力という点ではちょっと物足りなく感じました。
そこから塩田へと海岸線を走ります。
GWにキャンプをし、すっかり気に入ってしまった笹川流れに似た風景と、同じくらい綺麗な海。
笹川流れにも塩田があったので何れ劣らず綺麗、キャンプ場が有ったら距離が幾分近い珠洲との選択で大いに迷ったことでしょう。
2014/05/07
2014/05/07
2014/05/07
2014/05/07
2014/05/07

途中、適した場所を見つけ、海へと降りていきました。
今回珠洲を訪れた最大の目的海水汲みです。
塩田があると聞けば、その海で海水を汲んでいき、塩を作ってみたくなるのは道理です(笑)
灯油ポンプを持って行き、海に入ってシュポシュポとタンクに移せば… 能登島周辺の七尾湾の穏やかさが頭にあったので計算外、両手でバットを持ち、流されそうになったサンダルを踏みつけ、時折くる大きい波に翻弄され、往生しながら汲み上げたポリタンク2本!

そこから数百メートルのところに塩田
この日は天候の悪化が見込まれていたため作業は中止、施設見学だけとなりましたが、細かく説明してくださったので、充分楽しむことができました。

奥の窯で煮て不純物やアクを取り除くこと二回
最後は手前の窯で煮詰めます。水が茶色いのですが、これが天然のニガリ、瓶に入れると琥珀色をしています。

煮詰めた海水を濾過、一ヶ月ほどかけて塩とニガリに分離。

綺麗な色です。
ペロっとなめさせてくれましたが、味わったことがないような苦み、豆腐作りの為に購入した無色透明な物とは大違い、苦さの質自体が違う感じがしました。
時間と手間が掛かる作業なので、心が折れた時のために、お塩150gとニガリ500ccを購入しました。
お塩はそこそこ良いお値段なので料理でバンバン使うという訳にはいきませんが、ニガリの方は豆腐が200丁くらい作れる勘定です。そのうちに大豆から豆乳を作り、このニガリを使って格別な豆腐を作ってみたい(できればnatureのオフ会で)と、連れのかえでが張り切っています。
お豆腐好きの皆さん、一緒に如何ですか?(笑)
夕まずめでの釣りは不調、子ども達が集団で素潜りをしていたので、桟橋での根魚狙いなどひとたまりもありません。
夕食をたらふく食べて大満足。宿のおばちゃんに何度かフラれてういると冗談交じりで話したら、それは可哀想な事をしたと、全員に能登名物魚の糠漬け(いただいたのはカワハギ)を5匹、大盤振る舞いしてくれました。
リーズナブルな千壽荘、行かれる際はポリタンクをお忘れなく。おばちゃん自慢のアルカリ炭酸水素イオン水がいただけます。
http://www.notojima.org/inn/4685.html
本当は教えたくない落ち着ける民宿、隅から隅まで漁村の民宿!という感じの料理、舟盛り付きで8,400円というリーズナブルな料金だった祖母ヶ浦荘さん。いつもブログをご覧になってくださっている皆さまに紹介できればと思い、現在の価格を確認するためホームページを見に行ったのですが閉鎖していました。
昨年伺ったときおばちゃんが、ちょっと体調を崩しているので民宿をやめようかなんておっしゃっていたのですが、お嬢さんが電話に出られてお亡くなりになったとのことでした。
優しい雰囲気の民宿で、口数は少ないけれど穏やかな漁師の親父さん、料理上手で気さくなおばちゃん、本当に言い宿だったのでとても残念です。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
話しを戻してまして
気楽な仲間の集まりなので、楽しい話に花が咲いたようですが、早朝からの運転で疲れてうつらうつら、肝心な所を聞き逃してばかりでしたがそれも一興。楽しい夜はあっという間に更けていきました。
一夜明け、朝まずめをすっかり過ぎた頃、二箇所ほどハシゴしての釣り。
僅かな時間でしたが昨年に引き続きメバルを釣り上げ上機嫌な仲間。
来年はきちんと対象魚を決め、タックルを充実させて笑いが止まらないくらい釣る!
あとは帰路につきながら、恒例の食いしんぼ道中。

能登食祭館のグーくらいある岩牡蠣(900円)
富山ブラックは大泉洋ほか豚一家が訪れた本店が、駐車場事情で行けなかったので昨年に引き続き支店で。しかも写真も取り忘れてしまったのですが、変わらない味を堪能してきました。
美味いか不味いかと聞かれれば返答に困るのですが、時折無性に食べたくなる味です。
Posted by 電脳職人 at 19:17│Comments(0)
│雑記帳
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