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2021年09月01日

TR-210 Trangia メスティン製作 釧路・マルス住友燃料店さん



「頑固一徹」こだわりの炭を製造・販売されている、釧路のマルス住友燃料店さん。

オリジナル・アイテムの製作も、本家本元のTrangia(トランギア)指定の本物志向です。

(大変お待たせいたしました)

様々なメーカーから類似品がリリースされ、私も製品評価用に幾つか買い求めましたが、結局お蔵入りしてしまい使っているのはTrangia製品で、同じようにスキレットもLODGE製品一択です。

ストームクッカーから始まったTrangia製品の愛用は、ブランドがどうのこうのというよりも、最初に着眼し取り上げた「元祖」への敬意もあります。
そして、もう少し広い目で見ると、Trangia製品が少しでも多く取り扱われれば、国内正規代理店(イワタニ・プリムス社)の対Trangia社への影響力も強くなり、製品への要望や限定商品のリリースなど、様々なメリットがあるという考えからです。

ピコグリルの模倣品をパチグリル、UNIFLAMEのファイアグリルの模倣品をパチフレームなどと称し、同じような物が安く手に入るとSNSやブログで得意げに話す方たちに、眉を顰めるのも同じ理由からです。

これらは全て「文化」でもあり、売れるのが判っていて似たような物を製造・販売すれば、低コストで利益を得られるのは当たり前のことですが、開発者のモチベーションや実直に製造しているメーカーの基礎体力を奪い、やがては文化の衰退を招いてしまいます。

メスティンに限らず、単純に安い物に手を出さず、実直なメーカーを応援するとか、日本の文化を守るとか、ちょっとだけそんな気持ちを持つと、一層愛着が湧き、使っていても何だか気分が良いです。

マルス住友燃料店さんの「ツルイ木炭」についても同じことが言えます。

ホームセンターなどに並んでいる廉価なマングローブ炭は、手軽に買い求めることができ、安くて一見良いように思えますが、上質な炭と比べると雲泥の差です。

マルス住友燃料店さんのツルイ木炭
谷地林業さんの岩手切炭

折をみて、深く掘り下げて、国産のこれらの炭の魅力もお伝えできればと思っています。  

Posted by 電脳職人 at 19:00Comments(0)製作・加工Trangia(トランギア)

2020年07月20日

Trangia TR-210 メスティン 仕様変更



人気のTrangia(トランギア) メスティン の仕様が変更されました。

トランギア製品はこちらです

今回はハンドルのカバー部分の変更です

キャンプがブームになり、焚き火をする方が増えた頃から、ハンドルを焦がして(溶かして)しまったという声をしばしば耳にするようになりました。
ハンドルが単体で販売されているのもそういう方へ向けてのことなのでしょう。

シリコンの耐熱温度は200℃台ですから、注意して使えば良いことなのですが、御存知ない方もいらっしゃれば、注意して使っていたのにいつの間にか溶けていたという方もいらっしゃることと思います。
かういう私も、ディープクッカーのハンドルが溶けたというご相談を受けたことが数回あるのに、自身の同商品のハンドルを溶かしてしまったり、少し変わった形をした直火式エスプレッソメーカーの先端が溶けやすいと聞いていたのに、同じように溶かしてしまった経験があります。

今回の仕様変更は、そのような用途・構造・素材などを見渡して改良したというより、時代のニーズに合わせたという感じでしょうか。



先ずは外装です
暫くの間、従来仕様と新仕様が混在することになりますが、今回電脳工房へ入荷したTR-210 メスティン(通常サイズのメスティン/ブラックハンドル)は、メーカー在庫も空になった状態からの物ですので、全て新しい仕様へと切り替わっており、これから入荷してくるレッドハンドルやラージメスティンも同様だと思います。

旧仕様が混在するのは、店頭在庫として並べているショップ、オークションやフリマサイト、ECサイトでぼったくり価格で並べている業者(高値なのでなかなか売れず抱えている業者)など限定的だと考えられます。

新仕様は箱の右上に「NEW HANDLE COVER」の表示があるのでこれで区別してください。

仕様が新しくなったから良いかといえばそうでもなく、好みが分かれるところかもしれませんが、普通に使う分にはどちらも一緒じゃないかな?と思います。



仕様変更についての連絡が入ったとき、スリットが入ったとのことだったので、従来のようなシリコン素材にただスリットが入り、溶かしてしまった時に交換し易くなっただけの物を想像し、クシャクシャにならないかとか、使っている最中に外れたりしないかと心配しましたが、画像の通り結構厚みがあるシッカリした素材で、スリットも想像よりかなり広く入っていました。



車好きの方でしたらこの断面をご覧になればピンとくるとおもいますが、配線を取りまわす際に使うコードレールと同じような仕組みで、従来素材のようなシリコンやゴムのような柔軟性がある素材ではなく、硬めの樹脂素材という感触です。

きちんと成型された物なので、簡単に外れることもなさそうです。



先端部分にはTrangiaの刻印があります。

さて、皆さんのお好みはどちらですか?

従来仕様の方が良い!という方がいらっしゃいましたら、パーツで供給される物は当面従来仕様ですので、入れ替えてしまうことも出来ます。
お時間を頂戴できれば当店でもお取り寄せいたしますし、未使用品でしたら新仕様のハンドルを下取り扱いで入れ替えることもできますので、お気軽にご相談ください。  

Posted by 電脳職人 at 11:48Comments(0)調理器具Trangia(トランギア)

2020年02月29日

続・アルコールの話し


前回、カッティング部門でのIPA(イソプロピルアルコール)について触れましたが、アウトドア・防災部門にもアルコールがあります。



Trangiaの アルコールバーナー TR-B25 などで使う燃料用アルコールです
これを使って脱脂や接着剤の除去を試みてもほとんど効果はありません

主成分はエタノールとメタノール
何だか似たような名前ですが似て非なるものです

ガソリンの代替燃料としてバイオエタノールが使われるケースが多いのですが
メタノールはより燃料に寄った物

エタノールが穀物などのでんぷん質や果物などの糖質を発酵させて作るのに対し、メタノールは天然ガス・石炭・バイオマスなどから作られますので特性が違っても不思議ありません。



メタノール95% エタノール4% 水分1%



メタノール76.6% エタノール24.4% イソプラパノール0.3%
※100%にならないのですが、以前気が付いたものの、それっきりになっています。^^;

ちなみに、TR-B25で同時に燃焼比較をしたことがありますが、上の方が赤火が多いかな?という印象があったものの
火力や燃焼時間はほとんど差がありませんでした

エタノール率が高いほど価格も高い傾向にありますが
実用面だけ見だときエタノール率を上げる必要を感じません
どうしてなのでしょうね
…と、ずっと前から気にはなっているんですけれど。

ちなみに、イソプロピルアルコールも普通に燃焼しますが、かなり赤い炎になります。

イソプロパノール=イソプロピルアルコールと同様

エタノールはエチルアルコール
メタノールはメチルアルコール
とも呼ばれています

メタノールを誤飲した時の致死量はエタノールの1/10
イソプロパノールの1/2より更におっかないアルコールです

毒性が高いので用途はもっぱら燃料となるのですが
戦後は酒税の関係でエタノールとメタノールを混合し
メタノールの方が低温で揮発するのを利用して分離し安い酒(密造酒)が作られていたそうで
分離に失敗したとか
何時の時代も何時の世にも居る悪い奴らがそれを承知で販売するとか
(そもそも密造する段階で悪い奴ですけれど)
メタノール混じりの酒が出回り失明してしまう人が後を絶たず
「バクダン」と呼ばれたり
「目散るアルコール」と呼ばれたそうです

色々名前が出てきましたが、どれが危ないの?を思い出す時は、「目散る」=メチルアルコール/メタノールということで。

空き缶を使ったアルコールバーナー自作などで燃料用アルコールも身近になりましたが、お子さんの誤飲には呉々もお気をつけください。
また、気軽に使っている方も多いのですが、室内・テントやスクリーンタープ内での使用時に事故があると、他の燃料より消火が困難で延焼し易いのでとても危険です。

どうぞ気を付けてお楽しみください。  

Posted by 電脳職人 at 08:00Comments(0)雑記帳Trangia(トランギア)

2020年02月28日

アルコールの話し

COVID-19(新型コロナウイルス)関連でマスクが品薄になり
転売ヤーが暗躍、いえ、明るいところで大暴れ。
あちこちで凄いことになっていますね

代替品のガーゼやティッシュペーパー
消毒用エタノールを始めとする衛生用品にも影響が及んでいるそうで…

業務で使用するIPAが品薄になっていないかヒヤヒヤしていました



IPAというのはイソプロピルアルコール

正式名称はイソプロパノールです



洗浄など工業用途で使用されることが多く
電脳工房でも脱脂や汚れ取り
剥離したマーキングフィルムの糊残りを除去するのに使用しています

フィルムを剥がすと接着剤だけがベッタリ残ることがありますが
霧吹きに入れたIPAを吹き付けてしばらく放置しておくと
ジェル状になるので容易に拭い取ることができるようになります

気を付けて見てみると
シール剥離剤など様々な商品で主成分として使われています
親水親油性(水にも油にも馴染む)特徴を利用して、車のタンクに投入する水抜剤にも含まれています。水と油を馴染ませて分離しないようにし、エンジンへと送ってしまおうって訳です。

アルコールの中でもエタノールに並び毒性や残留が少な目なので
(傷口の消毒など直接的な使用ではなく)
医療器具の消毒などでも使われています
もちろん、医療用と工業用はあるとは思うのですが、何がどの位違うのはは私は把握できていません。

純粋なエタノールは酒税が掛かっていますが、IPAは掛からないので比較的リーズナブルなのも特徴です。

比べてみると、消毒用エタノールより接着剤を溶かしたり脱脂する能力は僅かに高く感じ、実用的に同じような物とは言い難く感じます。
毒性が低いとはいえ誤飲した時の致死量はエタノールの半分くらいだと記憶していますし、換気が不十分な場所での使用、継続使用における健康リスクはエタノールより高いので、エタノールほど安心して使える物でもありません。



小分けする時はオイルジョッキを使ったり、専用のこういったラックを使います。
注ぎ口は必須ですが、生憎普段使っている物が経年劣化で壊れてしまったので代替しています。
このタイプは粘土があるオイルなどには良いのですが、アルコールやホワイトガソリンは息継ぎして一気に出ることがあるので向いていません。
目減りするまで慎重に慎重に注ぎました



春先は組織改正や車輛の入れ替えで剥がし作業が増えるのですが、差し当たってこれだけ準備しておけば安心です。



折角消毒効果があるので、カウンターや玄関のドアくらいは折に触れて消毒しておこかなと思い、夏にボディースプレーと比較するために作ったハッカ水の材料、精製水を使って80%の溶液を作りました。

ウエットタイプの消毒布などを使う時は、さっと一拭きという感じになることが多いと思いますが、ある程度留めておかないと殺菌効果は薄くなってしまいます。

IPAだけだと揮発性が高すぎるので、直ぐに乾かないよう精製水を混ぜるのですが、70~80%が最も効果が高く、原液に近付けるとむしろ効果は薄くなってしまうようです。

消毒用エタノールも70~80%の物が多いのですが、何れにしても吹き付けたあとはさっと拭いてしまうのではなく、少し時間を置いて拭き取ったり、差し支えなければ吹きっ放しにしておくのが、私が調べた範囲では正解のようです。

あくまでも、実務の余禄みたいな話しで、IPAの使用を推奨するものではありませんが
水や洗剤で落ちない汚れ取り
換気扇など油塗れの部分の清掃
洗剤がいつまでもベトベトしている時の洗浄
シール・テープ剥がし後の接着剤除去
など、色々なシーンで重宝しますので、機会があったらお試しになってみてください。

お試しで使ってみたいという方がいらっしゃいましたら
小分けして差し上げますので電脳工房までお越しください  

Posted by 電脳職人 at 19:00Comments(0)雑記帳Trangia(トランギア)

2016年01月22日

Trangia 2015(90周年)限定モデル 専用収納袋



昨年リリースされたTrangiaの限定モデル
一目惚れして購入するもなかなか使えず目下お蔵入りしています。

実用するには先ず収納袋
残念ながら赤い収納袋はリリースされず
従来のオレンジ色だけです

sarupouch(さるぱうち)さんがリリースしている収納袋も
今ひとつシックリくる色がありません

そこで、かねてから製作を依頼していたのですが、昨年末ようやく仕上がってきました。
決算や年末年始の繁忙が重なり、アナウンスが遅くなってしまい恐縮ですが
本家本元では既に完売している物もありますので
当ブログに足をお運びくださっている常連様の
「ラッキー」としていただけると幸いです。  続きを読む

Posted by 電脳職人 at 11:47Comments(0)火器Trangia(トランギア)

2015年03月16日

Trangia(トランギア) TR-209 ラージメスティン バージョンアップ







Trangia(トランギア)のTR-210 メスティンは、手頃なサイズと使いやすさで、山屋さん・バックパッカー・ライダーなど沢山の方の支持を得ている調理用具です。

最大1.5合の炊飯から炒め物まで万能にこなし、こんな感じでそのまま食器としても使えるので、「お一人様」にはうってつけです。

サイズが大きい、TR-209 ラージメスティンもあるのですが、やはりメスティンの方が圧倒的に人気があります。

「お二人様」用という印象を持たれがちで、メスティンで炊飯しラージメスティンで汁物などを作るのには確かに良いサイズ感ですが、最大3.5合の炊飯ができるので、お子さんが小さければ4人家族でも賄うことができます。

お一人様用調理器具兼食器という感じのTR-210 メスティンに対するTR-209 ラージメスティンの、お二人様用調理用具、お二人様用メスティンという感覚を捨ててしまい、いっそコッフェルなどと同じカテゴリーだとしてしまえば用途が一気に広がります。

今回は、ラージメスティンを更に便利に使う方法を、紹介したいと思います。

ラージメスティン自体がどうこうなる訳ではありませんが、僅かな出費で一気に用途が広がるので、あえてバージョンアップというワードを使わせていただきました。

TR-209 メスティンのディープユーザーの間では当たり前のように使われていた物に、バット用水切りがあります。
BK 18-8 長バットアミ 18型という規格で、TR-209 メスティンの底にピッタリ合うサイズ、水を少し張って火に掛ければ蒸し器に早変わり!という技です。
電脳工房とは縁がない金物や厨房用品というカテゴリーなので、残念ながら仕入れることができませんが、まとめて購入して同梱やお安い定形外などで発送すれば、喜んでくださるお客さんもいらっしゃるかな?と、真剣に考えたこともあるのですが、(私感として)サイズがちょっと小さいのでそれっきりになっていました。

先日、「アウトドア倶楽部 nature(ネイチャー)」 のイベントにもしばしば参加してくださり、料理好き&料理上手な連れのかえでとも意気投合、共々懇意にさせていただいている友人が主宰するmixiのコミュニティ、「外遊びの会」さんでそんな話題が出て、お蔵入りしていた水切網の存在を思い出したのですが、話しは更に広がりTR-209 ラージメスティンでも同様にピッタリサイズの物があることを知りました。



TR-210 メスティンに対し、少しズングリしたTR-209 ラージメスティン。
結構楽しみなので、今回もう一個新調することにしました。(笑)
サイズ感はリンク先に比較画像を掲載しているので参考にしてください。



肝心なアイテムは何と百均商品です。
シッカリ感は劣りますが実用するに充分な強度はありそうです。



B-15 ステンレストレー No.39 という商品(100円+消費税)。



確かにあつらえたようにピッタリです。



TR-210 メスティン用も少し低いかな?と思っていたのですが、大きいサイズのTR-209はサイズも大きいので水位をもう少し確保しておいた方が良いかな?



手元に15×15mmのアルミ角パイプ端尺があったので、10.5cmにカットして下駄にしてみました。
水切り網の突起(脚部)との相性も良く、暴れる事も無さそうです。

さてこれで、シューマイをはじめとする蒸し物も、メニューに加えることができるようになります。
脚付丸網や万能蒸器具を持っていけば済むことなのですが、これだけコンパクトでフィット感抜群の組み合わせがあれば、使わない手は無いですよね!

と、「外遊びの会」の皆さんの話題はここまで、その後は週末に開催されたイベントで、メスティンを持ち寄って炊き込みご飯を各々作り、味比べをしようなんて現実的かつ美味しそうな話題へと移り一段落したのですが、もうちょっとだけ便利さをプラスしたいと思います。

Trangiaのストームクッカーには、TR-20 アルミベースプレートという物があり、本体の底部へサイズを大きく変えることなくスタッキングできます。

角バット用の水切りがあるということは、当然の如く角バットもあるのでしょう。
ならばTR-20 アルミベースプレートと同様に、スタッキングできないかな?と考えるのは道理です。



ありました、ありました、本来の組み合わせです。



角形バット B-15 ステンレストレー No.5という商品(100円+消費税)。



若干浮いてしまいますが、トレーの側面が斜めなのでガタガタせずきちんとフィットします。
浮いた部分に水切りを入れ、少し力を加えて押しつけるとカタカタ音が無くなるので、ピッタリというよりこれまたあつらえたようなサイズと言えます。

水切りとバット2枚で高さは1cmほど、張り出したバットの分だけサイズアップしてしまいますが、画像で見るよりずっと張り出し感は少なく、ベルトで止めるか収納袋に入れてしまえば、完成度が高いストームクッカーと同じような、便利な道具感が一気にまします。

蒸し上がった物を網ごとバットへ移して次の料理に取りかかったり。
食材を並べておいたり。
もちろん取り皿としても使えます。



持ち運びの際は、折角なので、Trangia(トランギア) TR-R85 ストラップ 85cm を使う事にしました。
ストームクッカーに標準添付されてくるのと同じストラップです。
少し長いのでカットしようかとも思いましたが、TR-209 ラージメスティンを二段重ねして丁度良いサイズ、他の物と一緒に束ねることもあるかもしれないので、当面このまま使う事にしました。

さて、今回紹介しました角バット用水切りですが、見付からなかったという方もいらっしゃったので、旅の帰りにちょうど軽井沢付近でダイソーを見つけ、まとめ買いをしておきましたので、TR-209 ラージメスティンをお買い求めくださった際、ご希望でしたら一点オマケで差し上げようと思っていますので、コメント欄に「網希望」とお書き添えください。  


Posted by 電脳職人 at 12:01Comments(0)調理器具Trangia(トランギア)

2015年03月02日

半自動炊飯 炊飯3回目 道草






ここでちょっと道草です



以前赤札で購入した炊飯用土鍋が、とても上出来な炊きあがりだったことを思い出しました。

いまでも結構良い値段の物をあちこちで見掛けるのですが、ニトリでとても廉価で販売されているのを見つけました。

リーズナブルに炊くという点では丸型飯ごうと同等かそれ以下の価格。

キャンプに数回持ち出した事がありますが、スタッキングや搬送という点では難あり(普通の土鍋よりかなりシッカリしていますけれど)。

4合炊きたいという希望には3合なので届かず。

とりあえず炊いてみましょう。

納まりは今ひとつなのですが、ゴトクの最下段に置く事ができ、自重があるので大きな衝撃さえ与えなければ、全く問題ないレベルです。



良い感じの蒸気です。



炊きあがり蒸らしも完了



水加減を結構真面目にやったので、お米が艶やかでピンと立っています。
小さめ&少なめですがかに穴も出来ていました。



おこげもこんな程度



文句ない炊きあがり…

友人の事がなければ、これだけ美味しく炊けるのならば、スタッキングや搬送のリスクを考えてもお釣りがくるくらい。これで決まりという感じです。



今回は火加減も絞りました



2合ということもあり、アルコールも結構余っています。

底が厚い土鍋でこんな感じなので、丸型飯ごうで炊くときは、もう少し絞った方が良いかもしれません。

ゴトクの補助を兼ねたトリベット(バーナーパッド)のような物も作って試してみようかな?

美味しいお米への探求はまだまだ続きそうですが、LOGOSの丸型飯ごうも届いたので、次回はゴトクの最下段で火力を絞って炊飯してみたいと思います。  


Posted by 電脳職人 at 10:49Comments(0)火器Trangia(トランギア)

2015年03月02日

半自動炊飯 炊飯2回目





前回底を真っ黒にした炊飯。

次は火力を調整するか、距離を離してみるか。
取りあえず後者で試してみることにしました。



ゴトクをあつらえている間がないので、 手元にあった テレスコーピングフォーク をブリッジさせてその場凌ぎしました。

これが上手くいったら

交流があるカヤッカーのKICHIさんが、以前自作されていた焚き火用グリルの、両端を曲げたようなものをDIYしようと考えていました。それさえあれば様々な鍋釜が使えるストームクッカーが、更に便利に使えるようになりますから。



火力は最大のまま炊飯開始



炊きあがりは、前回よりずっとお焦げが少なく、全て食べられたしもっちり感もあり美味しく、充分及第点に達しているのですが、もう少しキレが欲しいというか、火から遠ざかった影響が出ている気がしたので、まだまだ改善の余地があります。

ちなみに、スウェーデン軍飯ごうの炊きあがりは、2本のゴトクを普通に(飯ごうの壁面に当たるまで)開くと結構焦げてしまうので、直立させて若干火から距離を置くと、大抵こんな感じの炊きあがりになります。

  


Posted by 電脳職人 at 10:24Comments(0)火器Trangia(トランギア)

2015年02月26日

半自動炊飯 炊飯1回目




兎にも角にも、先ずは炊いてみましょう。

と、意気込んだのですが、ここで問題発生です。



ストームクッカーL には ケトル0.9L がマッチし、ストームクッカーの3段階あるゴトクの最下部に納まります。

ケトルの直径が150mmで、丸型飯ごうはCAPTAIN STAG/LOGOS共に155mm、僅かに大きい数字ですが蓋部分の出っ張りがあるので、実質150mmくらいになるのだろうと、楽天的に考えていました。



ところが、実際ゴトクに載せてみると、小さすぎて上手に納まりません。
バランスを取れば辛うじてという感じですが、僅かな振動でも外れてしまうくらい。ケトルと底を合わせて比べると10mmほど小さい様子です。



ステンレスをドーナッツ型にレーザーカットして補助具を作ることも考えましたが、アルコールバーナーを単体で使う時の風防兼ゴトク、トライアングルリッド を入れれば概ね同じ高さになるので、ひとまずそれを使って炊飯してみることにしました。

スウェーデン軍飯ごうに比べると、やや低い位置だけれど、アルコールバーナー本体が少し小さいので同じくらいの感じになるかな?先ずは火力を調整せず、そのまま炊飯してみましょう。



飯ごうのレビューには、蓋が緩い・底が直ぐにベコベコになった・塗装が弱くて一発で剥がれたなんてことが書かれていましたが…
蓋はむしろキッチリしていて、重しをしなくても良いくらい。
底のベコベコは相変わらず叩いている人が居る?
塗装は兵式飯盒に比べると弱いですね。
1,000円そこそこの金額としては及第点ではないでしょうか。

ただ、一番気になったのが底の焦げ付きがなかなか取れないこと。兵式飯ごうやスウェーデン軍飯ごうは結構な焦げ方をしてもすんなり落ちてくれるのですが、この飯ごうはスチールウールを使わないと取れませんでした。

近々LOGOSの丸型飯ごうが届くので、塗装と焦げ付き比較をするのが楽しみです。

さて、炊飯に戻りますが、沸騰して噴き出し始めたあたりから、焦げている臭いが漂ってきました。

通常の炊飯でしたら、遠ざけるなり火力を抑えるなりするのですが、半自動炊飯をと考えているのでぐっと堪えてそのまま放置。パチパチオンや焦げ臭いを炊きあがりの目安にするのですが、随分早い段階からその匂いを放っているのでそれができず、噴き出しが納まった頃合いに火から外しました。



アルコールもちょうど空っぽに。
炊飯状態が良好ならば、これにて半自動炊飯完了!ということになるのですが…



底部はしっかり焦げていました。

側面も若干焦げていましたが、蒸らしているので柔らかく、この辺りがちょうど理想的なお焦げという状態です。^^;



結局このくらい無駄にしてしまいました(蒸らしでふんわりしているので、食べようと思えば食べられるのですが…)



芳ばし過ぎることを除けば、とても美味しく炊きあがりました。

炭水化物を控えめにしたいところですが、こういう実験てたまらず楽しいし、何だかんだいって電気炊飯器より遙かに美味しい!
炊きあがった米をどうする?おにおぎりにして冷凍?
次回は火から遠ざけてみようか?火力を弱めてみようか?

色々な事を考えつつ、とりあえずいただきます!  


Posted by 電脳職人 at 12:10Comments(3)火器Trangia(トランギア)

2015年02月25日

半自動炊飯 ストームクッカ-

先ずはストームクッカーの説明から

Trangiaのアルコールバーナー TR-B25を使った調理器具

SとLの2サイズがありますが、電脳工房ではLサイズをお勧めし

Trangia ストームクッカーL・ウルトラライト(TR-25-3UL) を常時在庫にしています。 ※他のモデルはお取り寄せ商品(メーカー在庫があれば3~4日で発送)です。

5種類ある商品のうち、何故これかという点ですが、大いに私感が混じっていますので予めご了承ください。

以前はSタイプの無垢を使用していましたが、最大のストレスは袋麺をそのまま入れられないことでした。
中には入る物もあるのですが、入った商品のサイズを覚えておく甲斐性はありませんし、クッカーに左右されながら銘柄を選ぶのも憂鬱です。

入る入らないに関しては、しっかり探求された方がいらっしゃるので、こちらのブログを参考にしてください。
私が大真面目に連日ラーメンを食しても、これ以上の結果は得られないと思います。

アウトドアでラーメン(袋麺)を調理する際のクッカー(鍋)のサイズを考える

Sサイズではソロでも「ちょっと足りない」が多かったのに対し、Lサイズは2人でも充分賄える。
Lサイズは適合するコッフェル・蓋などが多い。

という点もポイントが高いです。

収納サイズという点では、何れもあちこちに空間があるのですが、Sサイズの方がスカスカ感が強いので、大きく変わるというほどの印象は受けません。

買い換えた当時はまだアウトドア用品を取り扱っていなかったので、パンにもノンスティック加工が施されたモデル(並行輸入品:国内未発売)を購入しました。
最後まで無垢にしようかこれにしようかと悩んでこれにしたのですが、ケトルをそのまま入れておいたら結構深い擦り傷が付いてしまいました。家庭用のフライパンと一緒(むしろそれらの方が、しっかり加工されています。)でそのうちにくっつくようになってしまうでしょう。

幸いサンドブラスターがあるので、その時は全て剥離してしまえば良いのですが、何かあってもゴシゴシできる無垢の方が気楽でしたし、パンがノンスティック加工である必要性も今までほとんど感じませんでした。

残るは無垢かハードアノダイズド加工かということになりますが、値段が倍近く違ってきます。
使用頻度が高く予算に余裕があればハードアノダイズドをお勧めしますが、コストパフォーマンスという点では無垢の方に軍配を上げます。

以上が、Lサイズの無垢=Trangia ストームクッカーL・ウルトラライト(TR-25-3UL) がお勧めモデルになった次第です。

ストームクッカーを収納袋から取り出すと、マトローシュカ方式でビックリするくらいあれこれ詰め込まれています。



画像には幾つかオプションも含まれています

左上の2枚の皿は アルミベースプレート 収納サイズをほとんど変えず底部に納めることができます。

右端にあるのは ケトル 0.9L ストームクッカー中央部にピッタリ納めることができ、その中にハンドルとアルコールバーナーを納めます。



画像中央上で、ハンドルを載せているのは マルチディスク 21cm ソースパンの蓋にフライパンを使っても良いのですが、これがあれば蓋をしたままハンドルでソースパンを掴むことができます。
更に、無数に開いた穴を使っての水切りや、まな板として使う事も出来る優れもの、本体の他にプラスワンするのでしたら、これが一番のお勧めです。

基本的なセットだけでも、ベース・風防・ゴトク(本体)一式/アルコールバーナー TR-B25/ハンドル/ソースパン×2/フライパンですから、今回の課題「炊飯」を除けば必要にして充分と言えます。

ベースに風防を重ね、真ん中にアルコールバーナーをセットすれば、結構な風もへっちゃらな上質な調理器具の準備完了です。

ガスやガソリンを使った調理に比べるとずっとスローですが、ほとんど無音ともいえるアルコールバーナーは、起き抜けのコーヒーを準備する時に、格別な雰囲気と周囲への気遣いが無用な、上出来な道具として愛着が増し、深夜のお湯割りや火力を抑えての燗付けまで、様々なシーンで活躍してくれることでしょう。

追々詳細をと思いますが、電脳工房イチオシの調理器具として紹介させていただきました。  


Posted by 電脳職人 at 16:51Comments(0)火器Trangia(トランギア)