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2015年05月22日

Kelly Kettle(ケリーケトル) 選び方編






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ここまで、ケリーケトルの魅力や使い方を書いてきましたが、私が購入する際一番時間を費やしたのは、スカウトにするかベースキャンプにするかの選択です。

先ずケリーケトルとストームケトルで迷い、ずんぐりとした印象があるストームケトルと同じような形状をしたスカウトの比較が先行してしまったからというのも、原因の一つになったのですけれど。

Kelly Kettle(ケリーケトル) 選び方編


サイズから決めるか素材から決めるか。

これもまた難しいところなのですが、先ずはサイズから決めてみることにしましょう。

撮影された画像は僅かな角度の違いでも大きさが随分変わって見えてしまいますので、画像や資料を統合してできるだけ実物に近いサイズを再現してみました。

こうして見るとスカウトとトレッカーの高さは思いの外差が無く、スカウトが横方向に容量を稼いでいることがお判りいただけると思います。
ベースキャンプとスカウトの差は、こうして改めて見ると結構大きいですね。

実際にベースキャンプを使ってみると、背の高さというのはあまり気になりません。
容量は程良いし、背の高さはチムニー効果をより発揮してくれていると思います。

構造編でも触れた通り、ケトル中央がすっからかんですから、同じ容量のケトルと比べるとずっと大きくなってしまいます。普通のケトルでしたら、類似する形状と容量で、おおよそのサイズ感が把握できるのですけれど。

寸法で大きさをイメージしてもなかなか的確に把握できないのは常なので、何か伝えやすい物は無いかと…

Kelly Kettle(ケリーケトル) 選び方編


ちょうど昨日整備していた、ColemanのNORTHSTAR 2000が手近な所にありました。
ご覧の通りほぼ同じくらいのサイズです。

Kelly Kettle(ケリーケトル) 選び方編


おや? やっぱり!(笑)

NORTHSTAR 2000を納めようと購入しておいた、Colema Soft Lantern Case II (170-8017)に、良い感じで納まってしまいました。
ケリーケトルには、ナイロンの収納袋が付属しており、私はそれで充分なのですが、保管や車載のし易さを考えたら、このケースに納めてしまうのもアリかもしれませんね。

いや… 少々お値段が張るケースなのでそんな事を言っていますが、もう少し廉価だったらそうしている気がします。

これで一番大きいベースキャンプのサイズ感はお判りいただけましたでしょうか。

ところでこのベースキャンプ(ステンレス)、私が購入した頃=輸入され始めた頃は1.7Lという表示になっており、その後設計違いか使用変更が反映されていなかったとして、1.5Lに表示が変わったものと記憶しています。

現在、ステンレスとアルミの容量の違い(アルミの方がやや大きめ)からくる混乱を避けるため、ベースキャンプは1.6L、スカウトは1.2L、トレッカーは0.6Lに統一されました。

念のため以前の表示を掲載しておきます。

ベースキャンプ 1.6L(ステンレス) ← ステンレス1.5L
ベースキャンプ 1.6L(アルミ) ← アルミ 1.6L
スカウト 1.2L(ステンレス) ← ステンレス 1.1L
スカウト 1.2L(アルミ) ← アルミ 1.2L
トレッカー 0.6L(ステンレス) ← ステンレス 0.5L
トレッカー 0.6L(アルミ) ← アルミ0.5L

例えば、ベースキャンプのステンレス満タン量(タンクに目一杯水を入れた状態)は1.6Lなのに対し、アルミは満水量(口元まで水を入れた状態)が1.6L、ベースキャンプの満水量は1.5L程度です。

実容量としては、旧来の表示(上の右側の容量)を参考にしていただければと思います。

Kelly Kettle(ケリーケトル) 選び方編


更に、基本編(2)にも記載した通り、満水量で沸かす沸騰した際お湯が溢れ出ますので、少し控えめに入れるのが懸命です。

ベースキャンプ (ステンレス) 1.4L
ベースキャンプ (アルミ) 1.5L
スカウト (ステンレス) 1.0L
スカウト (アルミ) 1.1L

を実用上の目安にしていただければと思います。

トレッカーは全く使ったことがありませんので、お使いになっている方がいらっしゃいましたら、満水量を教えてくださると嬉しいです。

我が家の場合は、カップラーメン(350cc)とマグカップのコーヒー(350cc)二人分がちょうど1.4L、スカウトでは足りなかったのでベースキャンプにしたという感じです。お値段がさほど変わらないので、大きめのベースキャンプにという気持ちもあったのですけれど。

ただ、スカウトのコロンという感じも魅力的で、知人や友人が使っているのを見る度、二個持ちしたくなる衝動に駆られます。

容量を取るかイメージを取るか、最後は皆さまの好みということになりますね。

一番小さいトレッカーは、これらに比べると非常に選択し易いと思います。
自転車のカゴに入れて近場でピクニック。
行ける所まで車で行きそこから徒歩で森の中へ。
色々なシーンが思い浮かびます。

そういえば以前、シェラカップを片手に山の中へと入っていき、湧き水や滝の水を汲んではテースティングしているという方をTVで特集していて、凄く憧れたことがありました。その時にトレッカーを背負っていったら、大好きなコーヒーがもっと楽しめるんじゃないかな?なんて猛烈に欲しくなりましたっけ。

サントリーの白州工場を見学し、木々に囲まれた施設で、最後にいただく森のハイボールと呼ばれている白州のソーダ割りが、凄く格別で美味しく思え、出口の売店で大人買いしてしまうのと一緒ですね(笑)

さて次は素材の比較です。


アルミは熱伝導率が高いと言われていますが、これをご覧頂けば一目瞭然です。

トレッカーを使って500ccの湯沸かし対決

アルミが2分45秒、ステンレスが3分15秒という結果です。

このあたりが一つの判断材料になると思います。

アルミのメリットは、軽量ということも挙げられます。同じモデルでもアルミはステンレスの80%程度の重さです。

オートキャンプや搬送があまり気にならない場所で使うのでしたら全く問題無いと思いますが、トレッカーのステンレス0.74kgとアルミ0.60kg、この140gの差は時には大きな差となって現れるかもしれませんね。

ステンレスは何といっても丈夫で変形し難く、腐蝕が少ないので衛生面でもより安心です。もちろん、保管する時は素材を問わずしっかり乾燥しておいた方がいいのですけれど。

アルミ特有の使用感をお好みになる方も多く、一概にステンレスの方が良いとは言い切れません。

あくまでも参考程度ですが

ステンレスのベースキャンプとスカウトが人気を二分しベースキャンプがやや多め、次点でアルミのスカウトという傾向にあり、言い換えれば、大きければ大きいほどステンレスが好まれるようです。なるほどねという感じですね。

3種類のサイズと2種類の素材、計6種類からの選択。

何かしら参考になりましたでしょうか?

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