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2016年03月15日

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3

Uuniの最新モデルはこちらをご覧ください







車でもアウトドア用品でも、新型が出ると何となく面白く無いのは世の常、燃費の向上だとか機能の大幅強化など、数値になって明らかに違いが解る物だとなおさらです。

さて、Uuni2→Uuni 2Sはどうでしょうか?

これまで、機能や性能に大きな影響が無い部分や、交換することによって新型同等として使える蓄熱板について解説してきましたが、蓄熱板の素材変更と並び、もう一つの目玉とも言える内部構造に切り込んでみたいと思います。

なお、本日(2016年03月14日)現在、Uuni 2Sはまだ出回っておらず、私どもの検証もまだ先になる予定ですので、ここから先は推測の域を脱していないことを予め申し添えます。一方で、様々な画像・動画・情報を集め、解析して様々な考えを巡らせており、比較検証してみたい事や、ニーズがあれば実現したい事など、ユーザーの一人として色々な思いがあります。
全てが叶えられるものではなく、絵空事になってしまうことも多々あると思います。
先にも書きました通り、ユーザー間で情報交換する場があれば、そんな話題で盛り上がっているところなのですが、現状ではそういう場を望まれるユーザさんがいらっしゃるかどうかさえも解らない状態ですので、ユーザーの独り言程度に捉えていただけると幸いです。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


それでは、Uuni 2Sの内部構造(燃焼構造)へ進みましょう。

先ず目に付くのが炎キーパーと呼ばれる手前の傾斜したカバーです。

Uuni2では大きいコの字形のプレートを入れ、内部を二重構造にして炎の流れや二次燃焼を行っていました。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


Uuni 2Sでは、それより短めのプレートを挿入した後、新たに追加されたプレートを挿入します。
画像で手にしている物がそれです。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


ただカコンと填めている(載せている)だけです。

◆課題1 Uuni2ユーザーとして先ず最初に考えるのは、このプレート類が別売りで提供されないかということで、国内正規代理店が落ち着かれたら相談してみようと思っています。ここと蓄熱板を変えれば、Uuni2からUuni 2Sへアップグレードできるとも言えますので。

ただし、何分英国の製品でUuni社の方針もありますので、難しい点も多々あると思います。
それ以前に、ニーズがあるかどうかという点も。実際のところ私自身、今使っているUuni2で必要にして十分だと感じており、費用対効果という点も含め、果たしてその必要があるかどうか疑問を感じます。

コストを考えると現在あるプレートをDIYでカットし、同等または同じように機能する炎キーパーを製作してみるという事も考えられますが、何れにしましても、この炎キーパーがどの程度効果的なのか、Uuni2とUuni2Sを並べて検証してみる必要がありそうです。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


Uuni 2Sの紹介動画を見る限りでは、Uuni2に比べると炎が一層力強いように見えます。

ところがここで、以前観た動画を思い出しました。


2015年11月27日にアップロードされたものです。

お気づきになられましたか?これはUuni2(2015年モデル)です。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


豪快な炎が奥の燃焼部分から手前へと流れています。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


更に進めると、ピザのチーズがこんがり焼けるワクワク感。
Uuni2ユーザーさんでしたらもうお気づきですよね。

Uuni 2S Wood-Fired Oven (2016年モデル) 徹底解剖 Part.3


やがて燃焼部分のクローズアップが…
Uuni2の隔壁を取り除き、を最新型のUuni 2Sのように使っているのです。

◆課題2 より以上の火力(炎)を期待し、隔壁を取り除いてみる。ピザに限らず炎が通過した焦げはひと味違います。
もちろん、メーカーではこの辺りの最適化を図り、より綺麗で安定した炎の流れを作り、450℃→500℃の高温を実現していますし燃費の向上もしているそうですから、同じという訳にはいかないと思いますが、それなりに良好な結果が出れば新型に気分が萎えることも無くなると思います。

Uuni 2Sの動画を注意深く観ていると、燃焼部(バーナー部)はUuni2の物がを使われていたりするほか、スキレットを出し入れする際従来タイプのアルミ製蓄熱板が使われていることに気がつきます。
撮影だ何だと煩雑になるなかで、何枚もピザを焼き、スキレットを出し入れするのには、アルミ製蓄熱板の方が勝手が良いのかな?と思ったり、意図せず使ってしまったのかと思ったり。
コージライト製の蓄熱板がピザを焼くのにより適しているのは明らかなのですが、私どもはデモんすとれーションの際、手慣れたスタッフだけでなく、初めてお使いになる方にも遠慮無用でお使いいただいており、ソースやチーズがでろでろ零れる事も多々ありますし、ピザを焼くだけでなくスキレットなども多用します。
同じようにヘビーに活用されている方もいらっしゃると思うのですが、もしかしたらアルミ製の蓄熱板の方が勝手が良いのかな?という気もしています。
また、コージライト製蓄熱板は蓄熱製がより高いのですが、一般的に蓄熱製が高い物は温めるのも冷めるのも時間が掛かります。さっと出してさっと調理しさっと仕舞う。そんなさっと派にも熱伝導率が高いアルミ製蓄熱板の方が良いのかなとも。
そういう点ではUuni2ユーザーさんは、にコージライト製蓄熱板を買い足せば使い分けができ、汚れたり焦げ付いたりしたらゴシゴシ洗うこともできます。使い勝手の点でも主成分を見れば心配無用なのですが、こちらは後日実際に使ってレポートいたします。

◆課題3 Uuni2で採用されていた蓄熱板が別売りで提供されないか。これについては国内正規代理店に照会中で、メーカーが製造を続けるか否かにかかっています。仮に調達が可能でも、それなりの数量にならないとコスト高になってしまいます。
何れにしても、コージライト製蓄熱板の耐久性や使い勝手などを検証してみなければなりません。
それなりのニーズがあっても、メーカーが製造を終了してしまうとしたら、製作することも視野に入れてみたいと思います。


蓄熱板について調べたところ、コージライト(セラミック)とするのが正しく、強度・メンテナンス性という点では何ら不安無くお使いいただけるとの結論に達しました。電脳工房NESHOPでの表示も、菫青石(きんせいせき)を抹消し、コージライト(セラミック)に改めさせていただきます。

最後に、ピザがより美味しく焼けるようになったUuni 2Sの火力が、パンやスキレットを使った料理など、他の用途では持て余り足りオーバースペックになるのではないかという心配。

何度も繰り返すようですが、私どもはUuni2の火力でも十分満足しており、石窯に勝るとも劣らない焼き上がりは、十二分とも思っています。専門家が、本格的なナポリピザを出張して焼くぞ!なんて時には、物足りないのかもしれませんけれど。
動画の激しい炎を観て、むしろ今までのような隔壁が必要になるシーンもあるのではないかな?なんて思いが過ぎりました。ホッパーの位置で火力調整もできますが、炎や燃焼部からの熱をワンショック置く必要がある時には、隔壁の存在がとても重要になる気がするのです。

◆課題4 隔壁の要否判断:ステンレス板をレーザーカットし、5.0mmのブラインドナットを2本埋め込んで製作。本体には2箇所穴を開ける必要有り。

ということで、Part.3では色々書きましたが、現物が届いたところで追々検証したり、より都合良く、より気持ちよく使える術があるようでしたら手を尽くしていきたいと思います。
最初に書きました通り、まだ使っていない段階での疑問点も山盛りになっており、正直言いますと使い始めれば全てが気にならず、過不足無く楽しませてくれると思いますし、現在使っているUuni2が正にその状態です。

今まで様々なアウトドア用品を購入してきましたが、ここまで楽しく使い勝手が良い物は(私感ですが)ありませんでした。
愛着がそうさせているのかもしれませんが、コージライト製蓄熱板への期待感はあるものの、本体の性能差はあまり気にならず、逆にUuni 2Sがリリースされた今、Uuni2の方にメリットを感じて血眼になって探す必要も感じません。

こうしてあれこれ検証したり弄ってみたくなるのも、実は上出来な道具ならではの事で、ワクワク感や期待感とも言えるのではないでしょうか。
もっと美味しく調理出来ないかなとか、もっと違う料理を作れないかなとか。
もっと具体的に、パンを焼いてみたいのだけれど、どんなパンが焼けるかなとか。

Uuni2とUuni 2Sを比較すると良いの悪いのといった記事に見えてしまうかもしれませんが、Uuni社のWood-Fired OVENが有りか無しかと問われたら間髪入れずに「有り!」と答えますし、きっと皆さんの期待を裏切らないと思います。

手軽に美味しいピザを焼きたい方も

高温オーブンであれこれ調理をしてみたい方も

お買い求めはぜひ電脳工房で!



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この記事へのコメント
はじめまして。

すでにUUNI2Sを使っているのですが、最近になってこちらのページを知りました。販売もしているとの事で、購入時に知っていれば電脳工房さんで購入すればよかったと思い後悔している次第です。

1点質問なのですが、隔壁の制作・販売や、オリジナルハンドルの販売の予定は今後ございますでしょうか?
Posted by うっちぃ at 2016年05月20日 00:00
>うっちぃ さん

コメント有り難うございます。

Uuni2Sは他の商品以上に、お客さまからの声が届くことが多く、活用される方が増えていく様子がとても楽しいです。

隔壁につきましては、要否がまだ判断できていないのですが、念のためUuni2から型取りだけはしてあります。レーザーでカットし、ベンダーで曲げ、ブラインドナットをカシメるだけなので、工作的にはさして難しい物ではないのですが、値頃感を出すためには纏めて製作する必要があり、今のところお客さまからのご希望はほとんど有りませんので、ひとまず様子を見ています。

ハンドルはいずれ製作したいと思っているのですが、電脳工房並びに私がプライベートで使っている物が、ヤレてきたところで発注し、その際希望を募ってと思っています。
こちらも今のところお客さまからのご希望はほとんど無いのですが、ハンドルを換えると雰囲気が一変するのが目に見えていますので、固定方法なども含めて仕様を練り、実現したいと思います。
「ヤレてきたところで発注」は、その間にパーツ選定等をするための準備期間とお考えいただけると幸いです。
Posted by 電脳職人電脳職人 at 2016年05月20日 09:12
大変丁寧なご回答ありがとうございました。

隔壁製作の際は、ぜひ購入させていただきたく思いますので、ブログをチェックさせていただきたいと思います

UUNI2を使ったことがないので、比較検討ができているわけではないんですが、2Sの場合だと、こまめにピザを回しながら焼いていても、一瞬の油断で釜の奥側が焦げてしまうケースがありました。

隔壁があれば、これを防げるのかなーと思ったりした次第です。


ハンドルも含めて、これからもUUNI関連の情報楽しみにしています。ありがとうございました。
Posted by うっちぃ at 2016年05月23日 09:43
>うっちぃ さん

「強すぎる火力」は調理内容によっては善し悪しで、調理の幅を広げるにつれ、ホッパーの高さだけでは克服できず、希望される方も出てくるかも知れないと思っており、私どもも当初から感じておりました。
予想が付いた事とはいえ、実際にこうして声を上げていただくと、一歩進めてみようかという気持ちにもなります。
製作するにしてもお時間を頂戴することになってしまいますが、出来るだけ前向きに考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
Posted by 電脳職人電脳職人 at 2016年05月27日 16:37
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