2017年03月09日
RKT2017-xxx 煙突入替 ホンマ製作所→新保製作所
2017/02/28
スクリーンタープへインストールしたRKT2017-xxxはいたって良好です。
あとはただただ実用あるのみですが、好奇心からどうしてもやっておきたい事がありました。
今まで使ってきたのはホンマ製作所の煙突です。
ホンマ製作所は新潟にあるので、地の利もあってあちこちのホームセンターに並ぶことが多く、良く見る時計型といわれる薄物鉄板の薪ストーブも大抵は同社製品です。
RKT2017-xxxに差し込むと、完全に奥まで差し込むことができません。
遠慮がちに押し込んでいるので、通常はもう1cmくらい押し込めるのですが、それ以上無理すると今度は抜くのが大変になってしまいます。
※この程度挿しただけでも排気は漏れないので、実用上全く問題無いのですけれど。
今回取り寄せたのは、北海道にある新保製作所の煙突です。
同じ106mm規格ですが、ホンマ製作所の煙突と比べると僅かに細く、RKT2017-xxxにはスポっと綺麗に納まります。
形状は、ホンマ製作所が太めの煙突先端を絞っている(キザギザの部分)に対し、新保製作所は受け側を広げています。
左がホンマ製作所、右が新保製作所です。
ホンマ製作所はハゼ折りという板金では定番の技法で製作されていて、このように段差があります。
一方、新保製作所はシームレス溶接なので、良く見れば継いだ部分は解りますが、段差は全くありません。
フラッシングキットを使う際、僅かな段差が気になったのと、抜き差しする際こじることが多く、何となく嫌だったというのが入れ替えの一つの理由ですが、実際のところ、この程度の隙間は問題になりませんし、折った部分は角が無いのでフラッシングキットが削れるなんてこともないく、理由あっての入れ替えというより、冒頭に書いたように好奇心がほとんどです。
今まで入手し易さから、ホンマ製作所ばかり購入していたということもありまして…
今回入れ替えをした最大の理由はこれです。
ダンパーと呼ばれる物で、家庭用の常設型薪ストーブでは、装備されているのが当たり前のようなパーツで、ポータブルタイプでもFrontier Stove/Frontier Stove PLUSなどには付属しています。
106mm規格はホンマ製作所のリーズナブルな煙突にはありません。
これは、サイドの突起を回すことで、チムニー(煙突)内にあるプレートを回転させ、排煙量を抑える為のものです。
煙突の抜けが良すぎると、どんどん燃えてしまったり、まだ燃えることができる燃焼ガスも排出してしまいます。
適度に絞ることによってそれらをコントロールする仕組みです。
家庭用の薪ストーブでは、就寝前に絞ってとろとろ燃やし、長時間燃え続けるように運用している方も少なくありません。
ただし、あまり絞りすぎてしまうと、煙突が詰まっているのと同じ症状を呈し、不完全燃焼の元になったり、煙が逆流してしまうので注意が必要です。ここまでという限度は、経験に頼るよりほかありませんので、注意深く観察しながら運用してください。
RKT2017-xxxは、ホットテーブルに入る段階で、ほぼ全ての燃焼を終え、ホットテーブル内は完全燃焼した透明の排気と熱気しか通らず、タンパーの一つの役目である完全燃焼促進という点は、ほとんど意味を為しませんので、主たる目的は
シェルターやテントへのインストールで、煙突が長めになるのでより強いドラフト(上昇気流)が発生します。
ドラフトが上がるということは、吸気もより強くなるので、ガンガン燃えます。
それを抑えることにより、適度な火力で薪を長持ちさせたり、温度のコントロールができれば…
美味しい料理のイメージしか湧いてきません(笑)
構造や特性も一般的な薪ストーブとは異なる点がありますので、果たしてダンパーの装着が期待通りの結果を出すのでしょうか。
今回、煙突を入れ換える最大の目的がこのダンパー装着です。
ところで、新保製作所の煙突へホンマ製作所の物を挿すと、こんな具合にホットテーブルへ挿した時のように完全に入りません。
しっかり填るので、一見問題無いように思えますが
逆にすると、あつらえたが如くすっぽり納まってしまいますのでダメ(全長55cmくらい)。
接ぎ順を考えれば、中へ入れてしまい1本分の収納スペースだけは減らすことができますけれど。 ^^;
買い足しの際はお気を付けください。
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