消磁・帯磁器具
カセットテープが全盛だった昭和の頃、磁気ヘッドの消磁をするイレーサーなんて器具があり、時折使ってみたりしたのですが、正直言って使っていたカセットデッキが元々大したスペックではなかったので、その効果は全く感じられませんでした。
パソコンがマイコンと呼ばれていた時代に、データレコーダーでエラーが出るとおまじないように使ったりもしてみたのですが、やはりそれでもおぉ!という程の成果は得られず…
今使ってみたらもう少し違いが判る… かな?
先日、足場と高所作業車で看板の設置工事を行った際、ドライバービットの磁力が弱く、ドリルネジがポロポロ落ちてしまいました。
10本セットで購入したので、当分そのポロポロを我慢しながら使わなければならないのかとウンザリしていたのですが、そういえば消磁・帯磁させる器具があったことを思い出し購入してみました。
非常に小さく軽い器具でスカスカしています。
ボタン電池くらいは入れるのかなと思っていたのですがそれも不要です
ネオジウム磁石は高温で磁力を失うことが知られていますが、そんな大掛かりな事もしていません。何しろこの程度のサイズ感なのですから
とりあえず使ってみましょう
興味津々の消磁側から
本当に消磁されていました。それも極めて短時間で。
今度は帯磁側。こちらもあっという間に処理できました。
こちら で磁石を使った消磁の方法が解説されています。
恐らくこの器具の中身はこうなっているのでしょうね。
胡散臭く見える器具ですが、KTCからも
マグネタイザ AYG-1という名称で販売されています。
消磁・帯磁ではなく脱磁・着磁という言葉が使われていますが、使い方は同じで穴へ通してスライドさせるだけです。
ドライバービットの帯磁、ピンセットの消磁のほか、鉄製刃物などの消磁もできます。
砂鉄でジャリ!なんて経験は無いのですが、普段使っているナイフの消磁をしてご機嫌です。
あ、これってカセットデッキの消磁をおまじない的にしていたのと大差ないですね(笑)
もっぱら帯磁の方で使うことになりそうですが、施工時のイライラが手軽に解消されそうです。
関連記事