発売開始以来、ご好評をいただいています、
Aileron(エルロン) フロステル 3WAY冷蔵庫。
ブログにも様々な検証結果を投稿してきましたが
カチットが入手出来ないので一緒に
紹介されていたインバータが見つからないので一緒に
というリクエストも結構多く、ブログをきちんとお読みくださっている方が居るんだと実感し、とても嬉しく思っています。
短文で軽い表現が好まれる傾向にあるなか、長文になりがちな当ブログに目を通してくださり有り難うございます。
今回は、久しぶりにそのAileron(エルロン) フロステル 3WAY冷蔵庫の話題です。
ここ数年、他メーカーからも様々なモデルがリリースされましたが、アウトドアで使用される類の単純な器具は、同じ原理であれば能力と消費エネルギーはメーカーや機種が異なっても大きく差が出ません。
例えばガスコンロ。最大火力が大きくなったのに持続時間は変わらないとか、最大火力を変えずに持続時間が長くなったというような革新的なことはほとんど有りません。
同じように、Aileron(エルロン) フロステルやその類似品も、最低温度の違いが庫内サイズの違いだったり、稼働時間の違いだったりします。
言い換えれば魔法の箱は今のところ無いとも言え、従前のモデルとAileron(エルロン) フロステルの関係も然りです。
Aileron(エルロン) フロステルのセールスポイントは、大き目の庫内サイズと、こがまる(ガス炊飯器)などと連携できるという点でしょうか。
さて、Aileron(エルロン) フロステルは
(1) 自宅では予冷とストックを兼ねてAC100で冷却
※沢山の食材もご家庭の冷蔵庫へ納めずに済みます。
(2) 車での移動中はインバーターを使いAC100で冷却
※DC12Vでも冷やせますが、検証ではこうした方がバッテリーへの負担が少ないです。
(3) 現地へ着いたらカセットガス1本で19時間以上冷却可
一見完璧のようですが、状況によっては工夫が必要です。
過去記事でも触れていますが、車載状態で小一時間程度の買い物でしたら、庫内温度にはさして影響はなく、特に飲料など蓄冷してくれる物が多ければ、温度計は一見何もなかったかのような数字を示すのですが、それが長時間になったり幾度も繰り返されると、確実に影響は出てきます。
出来れば駐車している最中も稼働させるのが賢明なのですが、問題はその方法です。
車中泊仕様やキャンピングカーが増え、走行充電やソーラーで常時供給できる環境があれば良いのですが、普通の車ではそういう訳にはいきません。
バッテリー直結でも良いのですが、万が一のことを考えると別電源の方が良く、以前ハイエースの廃バッテリー+インバーターで稼働させた実験では、丸半日使うことが出来たので、軽自動車クラスのバッテリーでも、そこそこ実用に足るかもしれず、コスパという点でも無難だと思うのですが、今回は冬場に電気式毛布が使えればと購入した、suaokiのポータブル電源で検証してみることにしました。
9:39 suaokiの出力が100w、Aileron(エルロン) フロステルの定格も100w、心配していたのですが無事スタート。
最も条件が悪い状態でテストするため、予冷から始めました。
取り付けが通常(家屋)と逆なので、INが外気、OUTが庫内温度です。
AC100はサーモスタットが動作しますが、今回は常時フルパワー状態です。
10:59 5.6℃下がったところでバッテリー終了。
フルパワーだと1時間20分で空っぽになってしまいました。
先週末の三連休は車で移動しての宿泊で、当初、検証を兼ねてAileron(エルロン) フロステル+ポータブル電源を積んで行こうと思っていたのですが、駐車時間が長くなることが見込まれたのに加え、連日の猛暑予報もあり思い留まり、結果正解だったようです。
次回はフルパワーでの予冷ではなく、保冷状態で検証してから、ポータブル電源での実用の可否を判断したいと思います。
ところでAileron(エルロン) フロステルを諦め、今回はこんな装備でいきました。
Coleman ULTIMATE EXTREME WHEELED COOLER 50QT(47L)
Coleman EXTREME SOFT COOLER / 25L
以前の画像なので余席には食材などが写っていますが、ここには家庭用冷蔵庫の氷を入れた、サーモス 真空断熱アイスコンテナー FHK-2200 を入れていきました。
早朝出発し、20:20分の段階で上のコンテナーは結構融けてしまっていましたが、下のコンテナーはご覧の通りほとんど残っていました。
車での移動中はカーエアコンで少しは車内が涼しくなりますが、他はずっと車載しっぱなし。その割にはなかなか良好な結果です。
クーラーボックスの中は半分が保冷剤でしたが、3日目の朝もどうにか冷気を保ち、夕方でも中央部にあった幾つかはまだ使える状態にありました。
車での移動が長い時は、Aileron(エルロン) フロステルに執着せず、こうして使い分けるのも手かなと思いました。