SEA TO SUMMIT パックタップ (PACK TAP)

電脳職人

2016年06月06日 16:00

雨水貯留タンクの設置を考え、導入を決めた直後、九州が地震に見舞われました。

その時の様子から、皆様も多くを学んだことと思います。

私どもはアルプスの伏流水など、比較的水に恵まれた地域に住んでいるので、水は何時でもどうにでもなるような気でいましたが、いざという時には人口に対する備えは充分とは思えず、給水車や各所にある湧き水に人が殺到するのは目に見えています。
九州でも多くの方が水に困り、長時間並び続けている映像が再三映し出されていました。

2016/05/16

水を濾過して少しでも綺麗で低リスクの水を得ることに目を向け
搬送やストックに求める

給水し易い
女性やお子さんにも容易に搬送できる
衛生的
使わない時はコンパクトに纏められる

といった要求を、概ね満たしてくれるAnylockのスパウトバッグをお薦めしてきました。

2015/09/05




災害対策用品としてだけでなく、キャンプ時のウォータージャグの補助、時にはぐっと装備を縮小した時のメインとして活躍してくれているのですが、使用割合のほとんどを占める後者での使用時、もう少し色気がある物は無いかという声を寄せてくださる方が、何人かいらっしゃいました。


知人・友人の評価や、ネットでのレビューを参考に、今回はSEA TO SUMMITのパックタップ (PACK TAP)を試用してみることにしました。

商品の一覧はこちらです

SEA TO SUMMITが世に送り出している様々な製品は、アイデアに溢れていて実用性も抜群です。

2014/08/07

手のひらサイズに収納できるポケットシャワーは、太陽の熱で水を温めてくれ、さっと汗を洗い流すだけでなく、お子さんの手足を洗うアイテムとしても重宝します。

2014/08/19

キッチンシンクは洗い物を入れるだけでなく、手洗いに使ったり、大型の物に洗濯物を突っ込むなど、アイデア次第で様々な使い道があり、何れも我が家の定番アイテムになっています。

パックタップ (PACK TAP)を選んだのも、それらと同様コンパクトに纏まるという点だけでなく、ブランドへの信頼感もあってのことです。



サイズは2L/4L/6L/10Lの4種類ですが、スパウトバッグに一番近い6Lを選びました。

表面には給注水を行う口があり、反対側には吊すためのベルトが付いています。
そのほか、3箇所にスリットが入っているので、ベルトを通してバックパックに固定したりできます。



キャップを外すと注水弁があり



指先でペコっと押し上げて使います



裏面にもベルトが付いていますが、こちらは給注水口側に縫いつけられていますので、搬送時と使用時で使い分けることができます。



ファスナーを開けるとPE(ポリエチレン)のインナーバッグが露出します。

バッグといっても薄いフィルム状のもので、それを201Dナイロンで出来たアウターバッグで保護、アウターがシッカリしているので使用時の不安はありません。
スパウトバッグは嫌な臭いがしないので気持ち良く使えるのですが、パックタップ (PACK TAP)も同じようにビニール臭というか、独特な臭いがしないのが嬉しいです。



給水時は、裏面に描かれているイラストのように、ヘリを掴んで注水口をつまむようにして外します。



最初は用心しながらだったので、なかなか外せなかったのですが、二度目からは要領も掴み結構楽に開けることができるようになりました。それでも、小さいお子さんにはちょっと厳しいかもしれません。



注水弁の動作はなかなか良く、指先でペコっと押し上げるだけなので、こんな感じで注水することもできます。



木・トライポッド・ランタンスタンドなどを使い、吊り下げておけばもっと便利にお使いいただけると思います。



流量はこんな感じで、コッフェルなどに水を注ぐには丁度良い案配です。



注水弁をペコっと押し上げると、くっついていた面が離れて注水する単純な構造なので水漏れを心配し、キャップをして長時間吊り下げたままで様子を見てみましたが、一滴も落ちることなくなかなか優秀。キャップを外しても滲み出てくる様子も無かったので心配は要らないようです。

今回、パックタップ (PACK TAP)を選んだ理由の一つが、ブレーダーと呼ばれるインナーバッグの交換ができること。経年劣化で破れてしまったり、不衛生な状態になってしまっても、簡単に入れ換えることができるので安心です。

サイズは2-6L用と10L用があり、2Lと4Lは6Lと共通のブレーダーを折り曲げて使うので、今回6Lを選んだのもそれを嫌ってのことだったのですが、6Lでも三隅を折り曲げてアウターに納められていたので同じ事ですね(笑)



収納時は両端を折り曲げ、クルクルっと丸めるとコンパクトに纏まります。

纏まるといってもしっかりした素材なので反発も強く、収納袋が付属していませんので、ベルクロやゴムバンドなど、束ねておく物があると便利だと思います。

MSRのドロメダリーバッグも折を見てレポートしたいと思いますが、こちらは浄水器をお求めくださったお客さまと一緒に試用済みです。

製品への信頼感は言うまでもありませんし、広い注水口は給水車や取水場所を選ばず、オプションも豊富なので様々なシーンで活躍しれくれるのですが、MSRの浄水器を使うことを前提にせず、キャンプなどが主な用途であれば、SEA TO SUMMITのパックタップ (PACK TAP)も甲乙付けがたく、お子さんもお使いになるようでしたら、パックタップ (PACK TAP)の注水弁の方が粗相し難いように思えます。

イグルーやリマなど、お洒落なウォータージャグも沢山ありますが、こういう製品も捨てたものじゃありません。

ミニマム装備はもちろんのこと、少し気合いが入った装備で、奥さんがメインのウォータージャグを使って調理し、ご主人が座っている直近にパックタップ(PACK TAP)を置き、お気に入りのシングルバーナーで何やら作るなんて時にも間違いなく便利。
我が家でもそんなシーンが度々あるのですが、愛用しているスパウトバッグを、暫くパックタップ(PACK TAP)に替えて使ってみたいと思います。

耐久性や気付いた点など、何かありましたらまたレポートします!

また、皆様お薦めの商品がありましたら、ぜひご紹介ください。

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