七輪には幾つかの種類があり、お値段もピンからキリまであります。
先ずは最高峰ともいえる、能登・珠洲の珪藻土切り出し七輪。
珪藻土の切り出し七輪は、珠洲がシェア100%です。
通称「軍艦島」と呼ばれる観光スポットも、島が丸ごと珪藻土で出来ています。
切り出し七輪は、珪藻土をブロック状に掘り出し、それをまないで(削って)作ります。
http://www.shakaika.jp/blog/2444/notonensyouki_nanao/
出来上がるまでの様子は、こちらをご覧になっていただけば解りやすいと思います。
能登燃焼器工業株式会社さんの現場風景で、上の画像もそこから借用してきたものです。
http://www.fnw.gr.jp/7rinhonpo/index.htm
販売は七輪本舗さんで行っており、様々な関連情報もありますので、ご覧になるだけでもとても楽しいと思います。
七輪は大きく分けて、この切り出し七輪と、珪藻土を練って作った物に分かれます。(金属製の物もありますが除外します。)
また、角形の物や卓上で使える物など、種類も沢山ありますが、今回は朝顔型とかラッパ型と呼ばれる、昔ながらの七輪に絞りたいと思います。
切り出し七輪は、完全に機械化することができず、まなぐのは職人の手によって行われますし、しくじったらそこでボツです。
一方で、珪藻土を練って作るタイプは、型にはめて作るので熟練は要さず、大量生産も可能なため、お値段も数分の一になります。
性能面での違いもありますが、特筆すべきは切り出し七輪の軽さ。持ち比べてみるとビックリするくらい違います。
野遊びで使う時は、破損の心配もあるのでもっぱら練り物を使っていますが、過去幾度か使ったことがある切り出し七輪は、今でも欲しくてたまりません。気分だとか所有していることで満たされる満足感ということだけではなく、七輪が持つ魅力がぎゅっと詰まっているのです。
能登島が好きで年に何度か足を運んでいますが、行くたびに迷っては値札をみてすごすご帰ってくるのですが、現在使っている七輪が老朽化したタイミングとぶつかれば、きっと買い求めることでしょう。
と、思っていたのですが、昨夜Facebookのアウトドア用品関連グループで、七輪の話に花が咲き、事情は一変してしまいました。
「三河の黒七輪」
名前を知っていたり、画像をご覧になった事があるという方も沢山いらっしゃると思います。
お恥ずかしいことに、私はこれが単に珪藻土の練り物に釉薬のような物を塗って焼き、強度をアップさせただけの物だと思い込んでいました。
対話の途中で出てきた二重構造、そして後継者がいないという言葉を聞き、調べてみてビックリ。
丹念に作られた外側に、練って作られた内側を填め込んで作られた七輪だったのです。
http://www.katch.ne.jp/~sugikazu/
現在製造しているのは杉松製陶さんただ一社、ご夫婦二人三脚でこしらえています。
私が四の五の言うよりも、この動画をご覧になっていただくのが一番。
ただただ息をのみ、素晴らしいと言うばかりでした。
能登・珠洲の珪藻土切り出し1万円前後
練り物の廉価品 千円台前半~
三河黒七輪 メーカー希望価格6,200円
それぞれに特徴があり長所がありますが、皆さんはどれがお好みですか?
廉価な練り物でも十分お楽しみいただけますので、ぜひお使いになってみてください。
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