長らくバックオーダーになっていた、MANASLU(マナスル)ストーブ。
最もスタンダードなモデル121が、僅かですが思いがけず入荷しました。
2013年11月にマナスルヒーター(暖房器具として使えるようになります)が復刻され、 人気に拍車が掛かり、数ヶ月単位でのバックオーダーになることも多く、今回も早くても10月頃の入荷、状況によっては12月頃になると言われていました。
ガスと比較するとポンピングの手間が増えるホワイトガソリン機器、ケロシン(灯油)を燃料とするマナスルは、更にプレヒートを要します。
プレヒートは、バーナー部分をアルコール等で余熱し、ケロシンを気化させてから点火する手順で、点火が完了すると自身の熱で熱するようになりますので、最初の一手間です。
これは、ケロシンがガスやホワイトガソリンと比べ、引火などの観点ではより安全な燃料であることを意味します。また、入手のし易さやコストの安さなどは言うまででもなく、1リットルあたり6時間以上燃焼(121・126)するパフォーマンスは、他の燃料の追従を許しません。
灯油というと火力が弱いイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、気化した灯油が燃焼する様子は実に頼もしく、威勢が良い燃焼音はいつしか心地よくすら感じられます。
121はタンク容量0.4Lで連続燃焼は約2.5時間、マナスルヒーターを載せて冬場の暖房に使うのでしたら、倍のタンク容量がある126(5.0時間)が重宝すると思いますが、調理器具としては充分な容量、サイズも勘案するととても迷います。。
MANASLUファンは、こうして全サイズ並べてしまう方が多いのでしょうね(笑)
世界的な冒険家の植村直己氏が、マッキンリーで消息を絶ったとき、テント内に残されていたと、話題になったストーブですが、実際はMANASLUではなく、PRIMUSだったのではないかというのが大方の見方で、その根拠として植村直己冒険館のホームページの記載が挙げられます。
(以下引用)
北極点やグリーンランドで使用したスウェーデン製のプリムスの石油(灯油)コンロ。極地では、コンロをテントの中で使用することが多かった植村さんは、発火点が高いので誤って火がつく心配の少ない石油コンロを一番信用しました。
PRIMUSやOPTIMUSのコピー品と称される事が多いMANASLU、正誤定かではありませんが、冒険家が「極地でアテにした」火器と基本的な構造を同一にすることに違いは無く、言わずと知れたMADE IN JAPAN品質、さらには大きめの121と126には内圧が上がりすぎた時に減圧する弁を加えるなど、使いやすさと安全のための改良も加えられています。
故障が少なく安心して使える器具というのは有り難いもの、ホワイトガソリンの123R SVEAと同様、末永く使える器具の一つに成り得ることでしょう。
今回は121とマナスルヒーターが入荷しています。
マナスルヒーターは、ケロシンストーブの上に置くと暖房器具として使えるようになるオプションで、本体と同時ご購入いただくと少しだけお安くなります。
手のひらに載るコンパクトサイズなので、一緒に揃えておきたいアイテムです。
根強いファンが多いので、ブログや動画サイトでは沢山の方が紹介されています。それらをご覧になっても様々なヒントを得ていただくことができますが、お判りにならない点や不安な点がありましたら、お気軽にメッセージをください。出来る範囲で詳細をお答えいたします。
MANASLU(マナスル)詳細