薪を廉価で 焚き付けを無料で

電脳職人

2018年05月28日 12:31

松くい虫ってご存知ですか?

アカマツやカラマツが多い信州でも、深刻な問題となっており、かつては「まつたけ村」などとも呼ばれ、まつたけで栄えた松本市四賀地区(旧志賀村)もその猛威に晒され、松枯れで一体が変色した様子は目を覆うばかりです。

その被害は全国最悪とも言われています。

カミキリムシが食いつぶしていると誤認識されがちですが、実はマツノマダラカミキリが運び屋となってマツノザイセンチュウという小さい虫を健全なマツへ植え付け、それが立ち枯れを起こし、マツノマダラカミキリが卵を植え付けてそこで育ち… その循環なのです。

林野庁松くい虫被害

病んでしまったマツは伐採するより他無く、薬剤によるくん蒸やチッパーにより細かくチップ化することで、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除します。

健全なマツへの薬剤投入やマツノマダラカミキリの天敵微生物(ボーベリア菌)による対抗も行われていますが、同時に植え替えによる予防も行われています。

私の自宅の里山は杉が立ち並んでいますが、先日奥へ100mくらいに渡って伐採されました。
スギ・ヒノキに被害を与えるスギカミキリ、これも松くい虫と同様の被害をもたらしているのですが、この工事は被害があっての伐採ではなく、植え替えの為だそうです。

マツやスギの植え替えは、一気に伐採してしまうと土石流などの深刻な災害の引き金になってしまうため、森や林の周囲を伐採し、そこへ広葉樹を植えることにより、カミキリの侵入を防止するのです。



画像は予防のため。この秋伐採される予定のマツです。

幹部分は業者が喜んで引き取っていきますが、問題は残された枝の部分です。

植え替えのための伐採ですがから健全な木ですが、餌になってしまうので、そこへ放置するわけにはいきません。

今までは、チッパーにより破砕してチップ化していたのですが、電脳工房でマッタ!を掛けました。

「燃やせばゴミですが使えば資源」です。
そして、チップ化するよりも長いままの方が、用途がぐっと広がります。

電脳工房で取り扱っている「木質ペレットピュア1号」は、カラマツやアカマツを原材料にしており、全木(樹皮も含めた)ペレットですが、元々樹皮が薄い為非常に良好なペレットで、ランクも最高品質に属しています。



薪材としてしばしば購入している物もアカマツやカラマツの間伐材で、杭などに加工された残りの、丈が足りない物などです。



右側にあるのが、いかにも杭を作りました!の残骸です。

火付きが良く、火力が上がりやすく、薫りもなかなか良いので好評。針葉樹はくべるのに忙しいと言われますが、焚火で使う分にはさほど感じられません。



薪として十分成り立つような太めの物は廉価で、細めの物は無料で配布していただけるような仕組み作りが、何とか出来ないものかと考えています。

これから秋までの間、知恵を絞っていきたいと思いますが、妙案がある方、配布を希望する方、一緒に知恵を絞ってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。


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